青春時代のニキビは、放置すると大人になってからもニキビ跡として嫌な思いを引き継ぐことにもなりかねません。
ニキビの原因はホルモンバランスの乱れ、ストレスや不規則な生活、糖質や脂質の多い食事、睡眠不足、便秘、紫外線、刺激による肌荒れ、乾燥、虫歯、不適切なケアなど様々なのですが、ニキビは正しくケアしないとニキビ跡が残ることにつながり、さらに進行するとシミになったりと恐ろしい負の連鎖が続いていくのをご存知でしたか?
そこで今回は、ニキビ跡の治し方やニキビ跡になるのを防ぐ・悪化させないための洗顔方法をご紹介していきます。
ニキビ跡は放置するとシミになる?
誰の肌にも存在する常在菌であるアクネ菌。様々な原因により毛穴の中で皮脂が詰まりアクネ菌が増殖することでニキビが発生します。
でもそのニキビを放置し、ニキビによる肌の炎症を放置していると、ニキビ跡に繋がりかねません。ニキビ跡にも、実は段階があります。
- 赤く残るニキビ跡
ニキビの炎症が起きると、肌は毛細血管を張り巡らし治そうと働きます。その状態の時に肌の表面に透けて毛細血管が赤く見えているのが、赤く残るニキビ跡の正体です。この状態の時にケアを怠り、さらに進行してしまうと…
- 赤紫・紫に残るニキビ跡
ニキビの炎症を治そうと張り巡らされていた毛細血管が壊れ、アザの様になってしまっている状態が赤紫・紫に残るニキビ跡の正体です。実はこの状態でも、正しいケアを続けることで、少しづつニキビ跡は薄くなっていくのですが、残念なことにこの状態をも放置してしまい、さらに紫外線ケアを行わなかった場合に、③の茶色いシミのようなニキビ跡へと進行してしまうのです。
- 茶色いシミのようなニキビ跡
肌の表皮の一番奥にある基底層というところに、メラノサイトという細胞があり、紫外線を浴びた時に肌を守るために、メラニンを作り出します。これが日焼けの正体なのですが、メラニンは紫外線を吸収すると、赤や紫のニキビ跡を消えにくい茶色いシミのようなニキビ跡に変化させてしますのです。
ニキビ跡でも十分嫌なのに、シミだなんて絶対に避けたいですよね。
ニキビ跡の治し方は?
ではニキビ跡を正しいセルフケアで、治すことって可能なんでしょうか?
答えはYesです。肌には28日~56日程度の日数をかけ、古い細胞が剥がれ落ちて新しい細胞と生まれ変わるターンオーバーという働きがあります。
このターンオーバーを促進しつつ、肌に必要なケアを根気よく続けることで、ニキビ跡は確実に薄くなっていきます。
一番大切なのは、洗顔方法と保湿です。
洗顔については後程ご紹介しますが、保湿というと、皮脂がべたべたなのに、この上まだ保湿?と疑問に思われる方もあるかも知れません。
しかしニキビのある肌は案外乾燥していることも多いのです。というのも、肌というのは本来自らの出す皮脂で、外からの刺激に対応できるようなバリア機能を備えています。
しかし青春時代に皮脂分泌が盛んな頃は、つい日に何度も洗顔料を使って洗顔したり、油取り紙を使いすぎたりと皮脂を落とす行動を取りがちです。
そうすると肌は乾燥し、皮脂がなくなったと判断して、より一層皮脂を分泌するようになります。そこに髪の毛やマスク、マフラー、スマホといった直接肌に当たる刺激や、脂っこい食事、睡眠不足などの原因が追い打ちをかけ、ニキビ・ニキビ跡へと導いてしまうのです。ですから必ず化粧水等で保湿を心がけます。
選ぶ化粧水はオイルフリーでアルコールの含まれない、さっぱりしたものにすると良いでしょう。出来ればお肌のターンオーバーを促進するためにビタミンCが配合され、お肌に浸透力のあるものを使用されるとさらに効果的です。
また次に、外出の際は必ずUVケアを行うようにしましょう。茶色いシミの様になってしまったニキビ跡には保湿はしつつ美白を意識した化粧水等が効果的です。
いずれにせよセルフケアは、肌のターンオーバーと今後ニキビを作らないための予防を意識して、根気よく続けることが大切になります。
ニキビ跡に良い洗顔方法は?
ニキビケアには、正しい洗顔方法を行うことが必須なのですが、先にお伝えしましたように、いくら皮脂が多い状態の肌であっても、洗顔料を使用した洗顔は1日2回(朝・夕)までに留めましょう。
本来なら洗顔料を使用する洗顔は夜だけでも良いくらいです。そして洗顔料を使用して洗顔する方法には、いくつかポイントがあります。
- まず手を洗い、手に付いた雑菌を洗い流します。
- ぬるま湯だけで先に顔をあらい、ホコリなどを落とす。ぬるま湯で洗うことで毛穴も開きやすくなり、洗顔の効果が上がります。
- 洗顔料は泡立てネットなどを用いて、十分に泡立てて使用します。この時、泡の弾力を用いて洗顔し、肌に直接指などが当たり、摩擦で刺激しないよう注意します。
- ぬるま湯をつかって、洗顔料をしっかり落としきりましょう。
- 最後に冷水で肌を引き締めます。
- 清潔なタオルで軽く押さえるように水気を吸い取りましょう。ゴシゴシこするのはNGです。
- 必ず保湿を行いましょう。
たったこれだけでも、続けることで肌はみるみる違いが出てきます。
今まで何となく行っていた洗顔も、理由と方法がわかればなるほど納得ですね!
本日のまとめ
ニキビ跡は、決して放置せず、根気よく肌のターンオーバーを促進するケアとUV対策を行うことで次第に薄くなっていきます。
正しい洗顔方法の実施と保湿ケア&UVケアを続けながら、睡眠をしっかりとる、バランスの良い食事でビタミンやミネラルを補給する、髪の毛がこすれるなどの外的刺激を避けるといった心がけが大切です。
セルフケアでニキビ跡を気にしない青春を満喫しましょう!