むくみというのは、医学的には「浮腫」と言います。
私たちの体の中にある血管には、余計な水分や老廃物を回収し排出する働きをする静脈があります。この静脈の詰まりやリンパ液の流れが悪くなった時に、むくみという症状が現れます。
このむくみの症状は、案外身近にある症状なのです。
そこで今回はむくみの状態を知り、むくみに効く食べ物などをご紹介したいと思います。
むくみとはどういう状態?
むくみは、私たちの体の中を流れている血液中の水分が、何らかの原因で血管やリンパ管から皮膚の下に染み出して、全身あるいは体のある部分に留まってしまう状態をいいます。
朝鏡を見た時に、何だか顔が腫れぼったく見えたり、夕方靴を履こうと思ったら、何だか足が大きくなったようで履きにくいといった経験をしたことはありませんか?
また妊婦さんなら産院の検診時に、足首の靴下の型の状況を確認されたりすることがあります。
もしかするとそれは「むくみ」が発生しているのかもしれません。
むくみは軽く見ていると、大きな病気のサインだったりすることもあります。むくみが続くときは心臓や腎臓が弱っている場合もありますし、常用している薬の影響という場合もあります。
下肢静脈瘤につながることもありますので、きちんと医師に相談することをおススメします。
むくみに効く食べ物とは?
むくみの症状が現れた場合は、マッサージを行ったり、お風呂などでよく温めたりすることで、随分症状が軽くなる場合もあります。
しかし出来れば、長時間一定の姿勢をとり続けずにこまめに体を動かすようにしたり、日ごろから適度な運動や筋力づくりをし、むくみの症状が出ないようにすることを意識しましょう。
またむくみに効く食べ物もありますので、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
カリウムの含まれるもの・・・体内のナトリウムの排出
パセリ・バナナ・りんご・プルーン・ほうれん草・昆布・アボガドなど
ビタミンEが含まれるもの・・・血液酸化防止・老化対策・体内のナトリウムの排出
プルーン・モロヘイヤ・アボガドなど
クエン酸が含まれるもの・・・体内の老廃物の排出・新陳代謝促進・血行促進
グレープフルーツ・レモンなど
サポニンが含まれるもの・・・利尿作用
すいか・きゅうり・冬瓜・小豆など
ポリフェノールが含まれるもの・・・血液サラサラ効果
赤ワイン・ブルーベリー・カカオなど
ビタミンB1が含まれるもの・・・血液サラサラ効果・疲労回復効果
豚肉・豆腐・小豆・南瓜など
ビタミンB6が含まれるもの・・・血液サラサラ効果・ホルモンバランスを整える
鶏肉・大豆・トウモロコシ・鮭など
パセリなどは、料理の色どりにきざんで上から振り掛けてもいいですね!
むくみに効く飲み物とは?
軽いむくみであれば、朝起きがけに白湯を湯飲み1杯程度飲むのも効果的です。
これは便秘解消の手助けにもなります。
基本的には飲み物の場合、飲みすぎはいけませんが、老廃物や体内のナトリウムを排出する手助けをしてくれる飲み物であれば、適量飲むことでむくみ解消に役立ちます。
また温かい飲み物で体を温め、代謝促進をすることも、むくみ解消には効果的です。
むくみに効く飲み物
日本茶(玉露)・抹茶・ゴーヤ茶・桑の葉茶・ジンジャーティー・びわ茶・ごぼう茶・昆布茶・ルイボスティー・コーヒー・青汁・トマトジュース(無塩)・野菜ジュース・パイナップルジュース・グレープフルーツジュース・オレンジジュース・ココア・豆乳など
ぜひ自分にあった続けやすいものを選び、むくみ対策に活用していきたいですね。
まとめ
アルコールの摂取も、血液内の水分が血管に染み出してくる原因の1つです。
血液中の水分が少なくなるために、脳は水分を皮膚下に蓄えようとしてむくみが発生します。そして血液中に水分が少ないので、喉が渇いたと判断し、さらに水分が欲しくなるという悪循環に陥ります。アルコールを飲んだ翌日に体がむくむのは、このためなのですね。
短期的突発的なむくみなら、むくみに効く食べ物や飲み物を意識して取り入れたり、軽い運動で体を動かして、汗を流しましょう。
もしむくみの症状が長期的に続くようなら、早めに医師に相談することも大切です。
むくみに効く食べ物や飲み物は、知っているだけでむくみに対する対処が違ってきますので、ぜひ心に留めておきたいものです。