ase

 

 

暑い夏の時期は、ただそこに座っているだけでもジワッと汗ばんできます。

 

その汗もヒンヤリとクーラーの効いている部屋にしばらくいるとひいてくるのですが、汗はひいても、ふとした時にふわっと自分自身の臭いが鼻について「クサっ!」と思うことがあります。

 

そんな時、誰かに臭いと思われているのではないか?と不安になってしまったなんて人もいるのではありませんか?

 

そこで今回は、汗のイヤな臭いの原因やその対策についてご紹介します。

 

スポンサーリンク

 

汗のイヤな臭いの原因って?

 

汗はどうして出るのでしょう?

 

汗は、エクリン腺といわれる汗腺から出ています。

 

人間は汗をかくことで、その水分を気化、熱を蒸発させ、体温を一定に保っています。体温を一定に保つことで、同じく脳も冷やされ、正常に体が機能するのです。

 

ただこの際に出る汗に、クサイ臭いは無く、ほぼ無臭と言われています。

 

汗が臭うのは、汗が汗腺から分泌されて、時の経過とともに皮脂や垢と混ざり合い、雑菌が繁殖し、その雑菌の発する腐敗臭が体臭となって、クサイ臭いを発生させているのです。

 

同じ原理で、汗で濡れた衣類も臭いの原因になります。

 

汗で濡れた衣類も、衣類の繊維の中で雑菌が繁殖してしまうために臭うのです。

 

汗の臭いを対策するにはどうすればいい?

 

metukare

 

汗が汗腺から分泌され、クサイ臭いを発生させるまでの時間は、およそ1〜2時間といわれています。

 

汗の臭いを発生させる前になんとかするには、この1〜2時間の間に何らかの対策をとるべきです。

 

その方法はずばり汗をタオルなどでこまめに拭き取ること。

 

雑菌が繁殖してしまう前に、汗を拭き取れば、体もネチャネチャしませんし、臭いの発生も随分抑えられます。

 

ただ意外と知られてないのですが、汗を乾いたタオルで全て拭き去ってしまうのはオススメ出来ません。

 

汗は体温調節のために出ているので、目的を持って出された汗が完全に無くなってしまうと、脳はさらに汗を出さないといけないと判断し、余計に汗が出てきてしまうのです。

 

そのため汗を拭き取る時は、タオルなどを一度水で濡らし、固くしぼって拭き取ることで適度に落ち着きます。

 

そして汗で濡れた衣類も、出来れば取り替えるようにするのが一番です。

 

ところが、家にいる時などはそういったこまめな汗拭きや着替えが可能ですが、外出先では出来ない場合も多いもの。

 

そういう時は、汗腺をふさいで、汗の量そのものを抑えたり、汗の中の雑菌が繁殖しないように殺菌することの出来る制汗剤の出番です。

 

 

もしあなたがワキガならば、制汗剤の軟膏タイプやステックタイプを利用してみましょう。特にひどいワキガでなければ、スプレータイプでも大丈夫です。ワキガではない方なら、こまめに制汗シートで拭き取るだけでも効果的です。

 

 

昔ながらの方法としては、ミョウバンや重曹を用いる方法もあります。

 

【ミョウバンスプレー】

 

・ミョウバン 小さじ1+水100cc→1日放置しミョウバンがとけて透明になったら、約10倍に薄めてスプレー容器に入れて使用。

 

【重曹スプレー】

 

・重曹 小さじ1+水100cc→スプレー容器に入れてスプレーして使用。

 

重曹は弱アルカリ性、体臭のもとになる汗は酸性なので、臭いの元が中和され、臭わなくなります。入浴時に重曹を1握り浴槽にいれるというのも効果的です。

 

 

気になる汗の臭いを消す方法は?

 

yubisasi

 

汗の臭いを消すには、先にご紹介した即席の方法もありますが、それと並行して日々の生活も見直すことで、良い汗をかける体質へと体を導きたいものです。

 

エアコンの使い過ぎで、夏でもほとんど汗をかかない環境にばかり身を置いていると、汗腺の働きも鈍り、汗腺が老廃物で詰まってしまったりすることもあります。

 

良い汗とは水のようにサラサラです。

 

その逆に悪い汗は、ねばねばしていて乾きにくく、臭いの原因にもなりやすいのです。

 

ストレスを溜め込みすぎず、適度に運動や入浴、半身浴などで汗をかく習慣をつけることで、汗腺の働きも正常になり、汗腺に老廃物が溜まってしまったりすることもなくなります。

 

また食事も肉類や乳製品が中心の欧米式ばかり続けていたり、にんにくなどの臭いの強いものばかり好んで食べていると体臭はきつくなります。やはり和食中心にして、野菜や果物を取るように心掛けるほうが体臭対策にはプラスに働きます。

 

こういったことに気を配ることで良い汗が出て、臭いも和らぐことにつながります。

 

注意点とまとめ

 

汗対策で制汗剤を使用するのは良いのですが、使いすぎには注意したいものです。あまり制汗剤を使いすぎると、肌の表面にある必要な善玉菌まで減らしてしまったり、死なせてしまったりすることにつながります。

 

そうなると臭いがかえって強くなってしまうことも…。

 

また体温調節のために出ている汗なのに、全身に制汗剤を使いすぎると、体に負担が大きくおすすめできません。制汗剤は臭いが気になる部分限定使いにするようにしましょう。

 

またお風呂で体を洗うときにもゴシゴシ洗いすぎると、肌の表面の善玉菌をすっかり流してしまうことにつながるので、お肌は泡立てた洗浄剤でやさしく洗いましょう。

 

汗本来の役割をきちんと理解した上で、雑菌を繁殖させない対策をとって、汗の臭いを気にしないさわやかな毎日を過ごしたいものですね。