汗をかくと、ふとした瞬間に自分の汗の臭いが鼻について、周りに気づかれてないか心配になることがありませんか？
汗というのは、汗腺から体温調節のために出てきてすぐにはほぼ無臭でですが、1～2時間経つうちに、皮脂や肌にもともとある常在菌と混ざり合って、雑菌が繁殖することにより臭いを放つようになるのです。
同じ理由で、服にも雑菌が繁殖し汗の臭いの原因になります。このように服についた汗の臭いは、通常の洗濯だけでは落としきれてない場合があります。きちんと洗濯したのに、鼻を近づけてみると「うっ！！」と汗の臭いがしたという経験はないでしょうか？
そこで今回は、服についた汗の臭い消しに重曹を使う方法についてご紹介します。
服についた汗の臭いが取れない原因とは？
体から出た汗は、やがて皮脂や肌の常在菌と混ざり合って大量に繁殖します。これが汗の臭いの元となるわけですが、身に着けている服にも汗とともに雑菌が移り、服の繊維の奥のほうに絡みついて繁殖します。
この汗の臭いがついた服を通常通り洗濯しても、次の機会に着てみると、まだ汗の臭いがすることがあります。それもまだ汗をかいて1時間も経ってないのに！これは服に汗の臭いの元である雑菌が残っているためなのです。残念すぎますね。
服についた汗の臭い消しに重曹が効果的な理由は？
服についた汗の臭いが取れない時には、普段液体洗剤をお使いなら、まずは粉末洗剤に変えてみることを試してみてはいかがでしょうか？これは汚れそのものを洗い落として汗の臭いの元を断つには、粉末洗剤のほうが適しているためです。
ちなみに液体洗剤は殺菌や抗菌によって菌の増殖を抑え、臭いの発生を抑えるというように、そもそもの仕様が違うのです。
ただし粉末洗剤の溶け残りは、かえって雑菌の餌となり、雑菌の繁殖を助けてしまいますので、ぬるま湯等を使用し、適量を使用しましょう。
それでも取れない服についた汗の臭いは、臭い消しが得意な重曹を使ってみましょう。
重曹は弱アルカリ性（ph8.2～8.4）で服に付いている汚れは主に酸性です。粉末洗剤はアルカリ性（ph10～）ですので、汚れを中和して洗浄する効果としては粉末洗剤のほうが効果は高いのです。
しかし重曹は汚れを浮かせることや消臭を得意とし、粒子が細かいため、繊維の奥まで入り込んで、いい仕事をしてくれます。洗濯の前に重曹でつけおきをしてから、洗濯すると仕上がりに違いが出ること間違いありません。
服の汗の臭いが消える重曹の使い方まとめ！
重曹は今やブームと言えるくらい、掃除などにも使われ、万能の魔法のパウダーなんていう声もあるくらいです。しかし重曹にも苦手があり、水には溶けにくいのです。
そこで重曹につけおきするときには、３０～４０℃のぬるま湯を使用するようにしましょう。
またもう一つ。重曹を直接洗濯時に加える方法もありますが、phの違いから、洗浄力は通常の衣料用洗剤のほうが高いことは知っておいて下さい。
つけおきに使用する量ですが、洗濯槽を使用するなら、お湯３０Ⅼに重曹大さじ3～5程度です。
３０分以上つけおきをしてから、お湯はそのまま使っても構いませんが、一度捨てて新しい水かぬるま湯を入れて洗剤で洗うと、洗剤の洗浄力を活かしつつ、重曹のおかげで汚れが浮いてとれやすくなっているので、きれいに仕上がり、臭いも取れているはず！
重曹はシルクやウールといったタンパク繊維には向いていますが、化学繊維は苦手で、縮みや色落ちが心配です。きちんとつけおきしたい服の繊維の種類を確かめてから使用するようにしましょう。
重曹の消臭効果は、汗の臭いのみならずタバコの臭いや焼き肉臭などにも効果的です。
台所で使用する布巾などは、もってこいですね！
また重曹を使ってお洗濯すると、静電気を防ぐ、衣類が柔らかく仕上がるなどの柔軟効果があります。
洗濯は普通に行って、すすぎの前に重曹を入れて洗濯すると汗の臭いは無くなり、そして柔軟剤効果があるので、こちらもまた普段使いにおススメです。
まとめ
重曹は水には溶けにくいので、３０～４０℃のお湯を入れて汗の臭いがついた服を漬け込む⇒洗剤を入れて洗濯機を回す⇒臭いなしですっきり！！
重曹は消臭が得意なので、ぜひ汗の臭いの落とせない服には、試してみてくださいね。
私はよく、子供が離乳食を食べている頃に、魚を食べた子供の手や口元をガーゼのおしぼり拭きつつ食べさせていたのですが、魚臭くなったおしぼりの臭い取りに、大変重宝しました。
魚の臭いは、普通に洗濯しただけは落とせないので、重曹に漬け込むとすっきり落ちたのでとてもありがたかったです。
この夏の汗の臭い消しに、皆さんもぜひ試してみてくださいね！
